新着情報

スタッフ便り
 訪問看護師さん向け
 オンライン講師を担当して

掲載日:2020年9月25日 11時32分

 独演会のような感覚

 2020年8月29日、学研ココファン・ナーシングさん主催のセミナー「コロナにおけるがん患者ケア」の講師に招かれました。

8年前より数年間、執筆や企画で携わった雑誌・書籍

 2012年より数年間、学研グループの看護師向け雑誌で、共同執筆や企画に携わらせていただきました。そのご縁で、実現したお話です。

 ぎりぎりまで、従来通りのセミナーを開催できないか相談していました。
 しかし、新型コロナウイルスの感染者数が、再び増加傾向にあったため、最終的に完全にオンラインの開催となりました。

 全国から参加された34名の訪問看護師さんが、オンラインの向こう側にいます。セミナーでお話ししている間は、自分の発表画面しか映らないため、独演会をしているような不思議な感覚でした。

 Zoomを利用したのですが、休憩時間は参加されている方の画面を拝見し、さらには質問も随時受けつけるなど、できるだけ現場の皆さんに有益な時間を過ごしていただけるよう努めました。


 訪問診療医へ主治医を替える方も

 外来通院中のがん患者さん・ご家族には、訪問診療・訪問看護サービスを受けている方もたくさんいます。
 このため、私が勤めていた地域の総合病院は、ここ数年、近隣の訪問診療医、訪問看護師さんを含む在宅療養を支える方と、地道に連携を図り始めていました。

 セミナーを通し、事前の聴き取り調査やリアルタイムのチャットで寄せられた2つの質問が特に印象に残りました。
⓵がんサバイバーの新型コロナウイルスの感染リスクと、がん治療のために受診するタイミング
⓶入院した場合に外泊は可能か 

 ⓵について、私は、適切な感染予防対策を取り、外来予約日は基本、予定通り受診することをお勧めしました。ただし、急な発熱や息苦しいなど、呼吸器症状がある場合は、まずは電話相談の上、指定された医療機関に受診するようお伝えしました。

 ⓶の質問に関しては、様々な医療機関の情報を確認したところ、現在は、規模に関わらず、基本は外泊禁止となっている病院が多い印象です。

 家族の面会も、ごく限られた場合のみ、許可されます。例えば、病状に変化があり治療方針を話し合いたい、手術当日に容態が急変したなど、病院から来院のお願いをする場合です。

 入院が今生の別れとならないために、がんサバイバーの中には、地域のお医者さん(訪問診療医)へ主治医を替える方もおられます。

 がん治療中の方はもちろん、これからがんになるかもしれない健康な方々も、もしもの時(体調を崩して入院しなければならない時)の話し合いをしておく必要が出てきていると感じます。


 第2、第3の感染とは?

8月末、東京丸の内方面で、コロナとたたかう人々に向けた応援イベントで、2020個の風鈴に出会う。

 新型コロナウイルスによる身体的な感染ではなく、第2の感染といわれる「こころ」の感染(不安や恐怖)、第3の感染といわれる「社会」の感染(自粛警察や社会の疲弊など)も相まって、がんサバイバーの心身のご負担ははかり知れない部分があります。

 つい最近までは、テレビや新聞、SNSなどは、不安をあおるような新型コロナウイルスの感染者数の情報ばかり目につきましたが……徐々に新型コロナの対策が見えてきて、新しい生活スタイルに関した情報が整ってきていると感じます。

 今回のセミナーの講師を務め、当面のあいだ、新型コロナウイルスと共存しなければならない現代、がん治療を受ける方の不安は、療養の場には関係なく共通していることがわかりました。

 2020年9月25日               日本対がん協会 上鵜瀬 麻有(かみうせ まゆ)


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