2022年のカレンダーがスタンバイ

ところによってはまだ、紅葉が見られるところも。
つい先日、街のクリニックの受付には、年末年始の案内とともに、2022年分のカレンダーも登場していました。 「え?まだ早いんじゃない?」と内心思いつつ、 がん診療を提供する専門病院、地域の病院に置き換えると、 年末年始休暇のご案内は、患者さんの治療計画を安全に検討するためだけでなく、 医療福祉関係者と連携をとるためにも、とても重要な要素となります。 がん専門病院でさえも、主治医による専門外来や、からだに侵襲をともなう積極的治療は年末年始はお休みのところがほとんどです。(血液がんなど、一刻をあらそうような、入院治療を要する場合をのぞきます) そのようなわけで、 病院の年末年始休みに入る前の年内最後の予約日に、多くの病院で様々な職種が協力してご案内していることは、以下のようになります。 ・年内最終の外来開院時間(施設によっては、最終日は半日で終わるところもある) ・自宅で様子をみていい場合、そうでない場合(臨時受診)のめやす ・外来化学療法や、経過観察中で、体調が悪くなった場合の緊急連絡先(多くの場合は、救急外来の連絡先) ・もしも、帰省先などで体調が悪くなったり、救急車で搬送された場合に見せてほしいもの (かかりつけ病院の診察カード、主治医、治療ダイアリー、特定の薬剤を使っている方は登録カード、お薬手帳など) ・決まった時間に飲む薬以外の、頓服のお薬(痛み止め、吐き気止め、塗り薬、貼り薬など)は、十分足りているか かかりつけの病院の、年末年始休業に関しては、来院時の受付まどぐちやホームページなどで知ることができます。 年内に予約がある方は、その際に上記の内容を今一度確認してみて下さい。

通勤途中の乗り換え駅で出会ったクリスマスならではの、編みぐるみタワー。
年明けはじめの外来は、ゆとりをもって
既にご経験済みの方も多いことでしょう。 年末年始休暇の週が、従来の治療日や定期通院予定だった患者さん、具合が悪いけれど、普段のかかりつけの先生の外来日に診てほしくて我慢されていた患者さんも、予約患者さんと同時に来院されます。 体調確認と定期処方の方、外来で抗がん剤治療を受ける方、定期検診で検査を受けた結果説明のある方、治療方針を決める意思決定をする時間のために来た方、不快な症状のコントロールのために薬剤調整が必要な方、緊急入院が必要な方など、様々な方が待ち合い空間にいらっしゃいます。
帰宅電車の中から、遠くに映った、クリスマス限定ライティング。
