垣添忠生 サバイバーストーリー

サバイバーストーリー

がんになって人生の視野が広がった。/ 一橋大学名誉教授 政府税制調査会元会長 石 弘光さん

掲載日:2018年3月1日 13時48分

趣味を充実させることは、がんと闘える武器ですね。

 一橋大学名誉教授の石弘光さん(80)の名が広まったのは、小泉内閣で政府税制調査会の会長を務めたときだろう。誰もが嫌がる増税。しかし、財政を健全化するには負担増は避けられないことを説いた。学生時代は山岳部で活躍した体力派でもある。
 そんな石さんが、すい臓がんとわかったのは、2016年6月。ゼミの教え子たちとの能登旅行を楽しんでから間もないときであった。しかも、ステージ4B。元横綱千代の富士の九重親方、野球界の星野仙一さんらもこの病気で他界した。ステージ4の5年生存率は1.4%。しかし、石さんは前を向く。思い切ってスキンヘッドにして、趣味を楽しみ、仲間とランチを味わい、夫婦で旅行へ出かける。生存率などの数字には惑わされない。
 腹をくくり、「がんライフ」を充実させた生き方に、垣添もグイグイ引き込まれていました。続きは動画をご覧ください。

 石弘光さんは2018年8月25日にすい臓がんで逝去されました。この対談は2018年1月26日に行われました。ご冥福をお祈り申し上げます。

【石 弘光】= いし・ひろみつ 1937年、東京生まれ。一橋大学経済学部卒。同大学院を経て、同大の教職に就く。1998年~2004年、学長。退職後の2007年~2011年、放送大学学長。小泉純一郎内閣の2000年~2006年、政府税制調査会会長。経済審議会委員、金融制度調査会委員などを歴任。著書に『財政改革の論理』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞)、『財政構造の安定効果』(勁草書房、毎日エコノミスト賞)、『租税政策の効果』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『癌を追って』(中公新書ラクレ)、『末期がんでも元気に生きる ――「がんとの共存」を目指して』(ブックマン社)など。学生時代は山岳部で、趣味はスキー、囲碁など。

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