タバコフリー社会への道

タバコフリー社会への道

企画・構成:望月友美子(もちづき・ゆみこ)

 プロフィール。日本対がん協会参事(禁煙推進・対がん事業開発)、医師・医学博士。
 東京大学薬学部・慶應義塾大学医学部卒業。国立がんセンター、厚生省、国立保健医療科学院、世界保健機関(WHO)、国立がん研究センター等を経て、2016年より現職。たばこ政策とがん予防にライフワークとして取り組み、タバコフリー社会実現に向けて国内外の禁煙推進活動を牽引している。特に、子どもたちによるがん予防プログラム「タバコフリーキッズ」を開発し全国展開するとともに、米国グローバルブリッジによる禁煙支援のための人材育成事業に参画している。

タバコフリー社会への道

 古くて新しい課題、それがたばこです。
 1964年、東京オリンピックの年に、たばこの健康影響に関する世界中の研究を総括した報告書が米国政府により公表され、それまで「たばこを是」としていた多くの国々を震撼させました。以来、数多くの研究が積み重ねられ、「百害あって一利なし」といわれていたたばこの健康被害は、受動喫煙の害も含めて、日本でも科学的に疑う余地がないまでに明らかにされています。
 その害を減らすために、各国が行ってきた規制策のベストプラクティスでもある、世界保健機関(WHO)の「たばこ規制枠組条約」(2005年発効)は、第3条で、「たばこによる害から現在および将来の世代を保護することを目的とする」と明確にうたわれています。2004年に第19番目の国として日本もこの条約を締結し、条約で求められていることを実行する義務があるのですが、その一つが、いま大きな話題となっている受動喫煙対策です。
 では、たばこほどの毒性と依存性をもつ製品を、なぜ、なくせないのでしょうか。
 このシリーズでは、その背景を皆様とともに紐解きながら、国内外で展開されている先進的な活動の紹介や、個人で、ご家庭で、そして地域でできることのご提案をしていきたいと思います。2020年が日本の社会における「タバコフリー元年」になれるよう、がんサバイバー・クラブでは、多角的な視点から情報発信をしていきます。未来を担う子どもたちのために健康な社会をつくるために、どうぞ皆様のお力をお貸しください。

JAPAN CANCER SURVIVORS DAY 2018

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