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科学からわかるたばこの害~70種類以上の発がん物質~

掲載日:2017年6月1日 10時26分

たばこに関する科学的根拠

 「がんの予防は禁煙から、がんの治療も禁煙から」。たばこはがんの原因の3割を占め、この世からたばこがなくなれば、がんの3割が予防できることが国内外の研究成果から明らかにされています。

 また、がんになってからでも、外科治療、化学療法、放射線療法のいずれに対しても喫煙は治療効果を妨げ、重複がんのリスクも高めます。

 さらに、たばこはがんだけでなく、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫など様々な疾患の原因であり、受動喫煙により他者に危害を与えるという観点からも大いに問題です。

 従って、喫煙と受動喫煙がもたらす健康被害は個人の嗜好や自由の問題ではなく、社会全体として取り組むべき重要課題です。

 WHOの下部組織である国際がん研究機構(International Agency for Research on Cancer, IARC)は種々の物質の発がん性評価を行っています。
たばこ製品とたばこ煙とも、IARCにより総体として「ヒトに対する発がん性が確立された物質」(グループ1)として認定され、さらに、たばこの煙の中には70種類以上の発がん物質が含まれています。
 環境中には様々な発がん物質が存在していますが、それらは発がん性が証明されると直ちに規制の対象となりますが、たばこは発がん物質でありながら、管理や禁止や制限等の規制の枠組みの外に放置されてきました。

 グループ1に属する発がん物質としてよく知られたものは、アフラトキシン、ヒ素、アスベスト、ベンゼン、カドミウム、六価クロム、ホルムアルデヒド、マスタードガス、アルコール飲料、コールタール、煤煙、木工粉塵、ディーゼル排ガスなどがあります(http://monographs.iarc.fr/)。

 これらの物質は、一般社会や労働環境で発生する場合、直ちに禁止できないことはたばこと同様ですが、少なくとも、公衆衛生や労働衛生、環境衛生等のリスク管理の枠組みの中でリスクを低減あるいはゼロにする取り組みがなされています。
 たばこには、すでに述べた70種類以上の発がん物質のみならず、7000種以上の既知の化学物質が含まれ、そのうち200種以上が有害物質として認定されており、体に取り込むことによって全身に回り細胞レベルや遺伝子レベルで悪影響がもたらされます。したがって、喫煙や受動喫煙により、がんのみならず、循環器疾患、呼吸器疾患、生殖器系への影響が生じるのです。

 2016年、厚生労働省は「喫煙と健康 喫煙と健康問題に関する検討会報告書」で国内外の科学論文を厳密に評価して、喫煙や受動喫煙と各種疾患についての因果関係の判定作業を行い、国立がん研究センターより概要版のパンフレットも公表されました。それによると、喫煙や受動喫煙は、下図に示すように、実に多彩な疾患の原因となることがわかります。
 これらの疾患の多くは予後が悪く、年間約13万人が喫煙で、約1万5000人が受動喫煙で亡くなっていることが推計され、回避可能な最大の死因です。

「喫煙は緩慢なる自殺」「受動喫煙は緩慢なる他殺」
ともいわれています。

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