子どもをもつサバイバーで、つながる
白い下痢、体重の減少、黄疸……何だろう?
西口洋平さんが検査を受けると、胆管がんが見つかった。ステージ4。2015年2月のことだ。西口さんは35歳。1歳年上の妻、そして6歳の娘がいた。
文字通り、頭が真っ白になった。瞬時に「死」を思い浮かべた。実際、調べても悪い情報ばかりが出てくる。
だが、抗がん剤治療を始めるとだんだん元気になってきた。副作用はあるものの、数日休めばクリアできる。やがて職場にも復帰し、周囲の支えもあって、だんだん日常生活を取り戻してきた。
それでも、大きな孤独に包まれた。同世代のがん体験者が周囲にいない。相談できる人がいない。一方で、18歳未満の子どもを持つがん患者は、毎年約6万人も増えている。
そこで西口さんは、ひらめいた。子どもを持つがん患者同士でつながれる場をネット上につくろう。ネットなら、距離や時間を越えられる。
それが、コミュニティサービス「キャンサーペアレンツ ~こどもをもつがん患者でつながろう~」だった。
西口さんは、熱い気持ちを垣添忠生に語り続けました。詳しくはこちらで。