元MDアンダーソンがんセンター 上野美和のテキサス便り(最終回)「がん」であっても希望を見いだす~アメリカのがんサバイバーたちの言葉~
掲載日:2021年3月25日 12時00分
心にひびく患者の言葉たち
MDアンダーソンがんセンターは2016年から毎年、年末の締めくくりの記事として、がんサバイバーの方達の記事から元気づける、もしくは感動的な引用文を紹介しています。
2020年は残念ながらありませんでしたが、2019年の引用文を紹介いたします。
https://www.mdanderson.org/cancerwise/mantras-and-words-of-wisdom-from-cancer-patients-and-survivors.h00-159308568.html
がん患者さんはさまざまな方法で希望を見いだします。
例えば、何事も永遠に続かないことや過ぎ去ることへの気づき、信仰による慰め、支えとなる関係、小さな勝利の祝福など、患者さん達が経験から得た洞察は、がんに直面している人々を救います。
今年は、患者さん達の気持ちが明るくなるような知恵の言葉を紹介しています。
そのうちのいくつかがあなたの心に響いて、がんの克服に役立つことを願っています。
「私の人生は変わったが、素晴らしいままだ」
— Max Nickless、未分化甲状腺がん
「あきらめないで。これはただの一時的なものです」
—Ilyasha Hosea、乳がん
「人生で最も酸っぱいレモンの中には、最高のレモネードを作るものもある」
—Ciara Toth、急性リンパ芽球性白血病
「私たちはお互いのおかげでより強くなっています」
—Ben Sanders、メラノーマおよび前立腺がん
「がんになっても人生は美しいままだ」
—Alexa Jett、甲状腺乳頭がん
「まだ暗い日があります。でも今は、希望と楽観があります」
—Elpida Argenziano、乳がん
「副作用は、私の人生のために払う小さな代償にすぎない」
— Peggy Port、卵巣がん
「私がしたいことは、よく生きて、深く愛することだけだ」
—Nicole Body、肉腫(サルコーマ)
「私は多忙な生き方を選ぶ」
(私達は何を選ぶこともできる、という意味も含めている)
— Constance Blanchard、膠芽腫
「毎日毎日悪い日であっても、その日が全くないよりましだ」
—Deanna Wehrung、子宮頸がん
「サバイバーだからというだけで幸せになれることはたくさんある」
— Vanessa Sanders、乳がん
引き継がれる経験と言葉
下記が2016年、2017年、2018年のリンク先です。お時間ある時にでも覗いてみてください。
これらの言葉は、がんサバイバーの方達だけではなく、多くの人に力を与えてくれる気がします。
https://www.mdanderson.org/cancerwise/best-of-cancerwise-2016-quotes-mantras-words-of-wisdom-cancer-patients-survivors-caregivers.h00-159071868.html
https://www.mdanderson.org/cancerwise/best-of-cancerwise-2017–11-inspiring-quotes-from-cancer-patients-and-caregivers.h00-159150768.html
https://www.mdanderson.org/cancerwise/best-of-cancerwise-2018–9-inspiring-quotes-about-cancer-treatment-and-survivorship.h00-159229668.html
今、メディエゾンのHPに出てくるポップアップにメールアドレスを入れていただけると、がん情報収集のための診断ページを利用していただくことができます。
主にセカンドオピニオンに関する情報ですが、ご興味ある方は覗いてみてください。
今回で終了ですが、最後にとても紹介したかった記事を紹介できて嬉しかったです。
上野美和(うえの・みわ)
1964年、和歌山県生まれ。大阪薬科大学を卒業後、薬剤師の資格を取得。1991年、結婚を機に渡米。出産後、MDアンダーソンがんセンターでのボランティアを経てリサーチナース、データマネージャーを務める。2002年にメディエゾンLLC(合同会社)を立ち上げる。米国でセカンドオピニオンや医療、医療従事者への医療研修を受けたい人をサポートしている。