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「全国を歩いてがんサバイバー支援を訴えたい」~第3回サバイバーカフェを開きました~

掲載日:2018年2月8日 10時26分

 2月1日(木)午後6時半より、第3回がんサバイバーカフェを日本対がん協会のオフィス(東京・銀座)で開きました。今回のテーマは「全国縦断 がんサバイバー支援ウォーク(※リンク)について語ろう」。対がん協会の会長が2月5日から、半年かけて福岡から札幌まで全国32か所の全国がんセンター協議会加盟の病院を歩いて訪ね、サバイバー支援を訴えるプロジェクトです。
 スタート直前ということで、写真家で子宮頸がんのサバイバーでもある木口マリさん(がんフォト*がんストーリー代表)がインタビューをしました。

 後半は、参加者同士の自由な交流。この機会に垣添と談笑し、がんサバイバー支援の必要性について語り合いました。名古屋から駆けつけてくださったサバイバーの方や、垣添の中学・高校時代の同級生など22名の方が参加し、「がんを希望に変える活動、素晴らしいと思いました」「埼玉方面にいらっしゃる際は一緒に歩きたい」などの声が寄せられました。

 また会場では「がんフォト*がんストーリー」さんのご協力で、20枚のパネル写真が、壁面を鮮やかに彩りました。
 木口さんによる垣添インタビューは約45分に上りました。主なやりとりを再現します。

_「がんサバイバー支援ウォーク」をはじめようと思ったきっかけは?

 全国にがんサバイバーは約700万人います。しかし、いまだにがんと診断された時に、その言葉が人に与える衝撃は相当なものです。強い悲しみや孤立感、疎外感を感じるがんサバイバーはたくさんいます。また、治療中は「いつ再発するかわからない」という不安を一人で抱え込む方も少なくありません。
「この状態をなんとかしたい」。そんな思いで、2017年6月、「がんサバイバー・クラブ」を日本対がん協会の事業として立ち上げました。
 しかしながら、がんサバイバー支援の必要性は、まだなかなか国民の皆さんに理解いただけていません。そこで身体を張って全国を歩き、皆さんにその姿を見ていただくことで、サバイバー支援をダイレクトに訴えたいと考えています。

_いよいよ出発ですね。

 2月5日朝7時から、福岡よりスタートします。最初はリレー・フォー・ライフ福岡のメンバーと一緒に、博多駅から九州がんセンターまで歩きます。九州がんセンターでは、藤也寸志(とう・やすし)院長や、世界医師会会長に就任した横倉義武会長と面談し、がんサバイバー支援の大切さを訴えます。
 できるだけ多くのメディアに取り上げていただき、直接参加されていない方にも訴えることができればと願っています。

_総移動距離3,500キロだと聞いています。どのような行程でしょうか。

 「全国がんセンター協議会」加盟の32病院を歩いて訪ねます。最初に九州がんセンター(福岡)を訪問したあとは佐賀(佐賀県医療センター好正会館)へ。その後、九州を横断し大分県立中央病院まで。フェリーで愛媛県の佐多岬に渡り、松山市の四国がんセンターを訪問します。
 その後は今治市からしまなみ海道を歩いて渡り、本州に戻って広島県呉市の山口県立中央病院、呉医療センター、中国がんセンター、山口県防府市の山口県立総合医療センターへ向かい、がんサバイバー支援を訴えていきます。兵庫、大阪、愛知、静岡…そして東京へ。その後は日本列島を北上して、ゴールは札幌市の北海道がんセンターです。
 訪問先の病院では院長にサバイバー支援の必要性を訴える他、できる限りがんサバイバーとも話ができたらと思っています。また病院の他にも、患者支援の施設なども訪問する予定です。がんサバイバーと一緒に支援の輪を広げる活動ができたらと思っています。

_垣添先生は76歳ですよね。とてもハードな取り組みのように思いますが。

 普段から毎日1万歩から1万5000歩ほど歩いていますので、なんとかなるかなと。体力作りという点では、数年前から、毎朝1時間くらいかけて、腕立て伏せを130回、腹筋を500回、背筋を100回、スクワットを100回、それから各種のストレッチを行っています。とはいえ、年齢による関節の老化もあり、若い人と同じというわけにはいきません。
 日よけの帽子、歩きやすい靴にダブルストックをついて、背中には「がんサバイバーを支援しよう」という旗をさしたリュックを背負って、盤石な体制で臨みたいと思います。

_お遍路の経験を『巡礼日記―亡き妻と歩いた600キロ』(中央公論新社)にまとめられていますね。

 2014年からのお遍路は真夏に挑戦しました。最初の5日間は、身体も慣れていないので辛いですね。汗びっしょりになって歩いて、そのうち意識も朦朧として「右、左、右、左」とつぶやきながら足を踏み出したり、意味もなく1から100まで数えたりとか。思考能力ゼロになるんです。
 少しずつ慣れてくると、最初は完全に分離していた精神と肉体が自然と一体となってきて頭が冴えてくる。いろいろな発想が湧いてきて、現状の課題やこれから挑戦したいことに思いを巡らせることができるようになります。対がん協会のまずいところはなんだとか(笑)。
 後半の旅程では1日30キロくらい歩いても平気になりました。その経験があるから今回もやれるんじゃないかなと、そんな自信につながっています。

_約半年間の企画ですが、今、先生が今どこを歩いているかはどこで確認できるのでしょうか。

特設サイトや、インスタグラムで発信します。出発にあたって、投稿等のインスタグラム用の写真の取り方を、スタッフに指南してもらいました。是非ご覧ください。(文:大石しおり)

 がんフォト*がんストーリーとは?
「がんの奥にあるあたたかい心を伝えたい」そんな思いで、2016年10月に木口マリさんが仲間とともにオープンした写真の投稿サイトです。がんを経験された方や家族・友人、医療者たちが投稿できます。
 2013年5月、木口さんは子宮頸がんと診断されました。2回の手術と抗がん剤治療を行ないましたが、その後手術の合併症で、絞扼性(こうやくせい)イレウス(腸閉塞)を起こし、約半年間ストーマ(人工肛門)の生活を経験しました。治療中・治療後は体力がとても落ち、フォトグラファーでありながら、カメラを持つことさえできなくなってしまったそうです。

 そんな状況の中、木口さんは持ちやすい「i-phone」で撮影を始めます。そして「i-phoneでも十分撮影ができる。治療中で寝たきりだったとしても、楽しいことは見つけられる」。そう気づきました。
 早速、木口さんはがん治療センターの看護師さんに相談し、がん体験者やその家族・友人、医療者などから、写真とその写真にまつわるストーリーを応募してもらい、順天堂大学練馬病院で写真展を開催することにしました。
 写真やストーリーはどれも素晴らしく、木口さんは「これを病院内で終わらせてしまうのはもったいない」と思いました。「がんを体験した人だけではなく、まだがんを体験したことがない人にも見てもらいたい、病院内だけでなく世界中の人に見てもらいたい」。そんな思いで、2016年10月にウェブサイト「がんフォト*がんストーリー」を公開しました。
 
 木口さんはこう話します。
「写真をご覧になった人に勇気をもってもらえればいいなと思っています。また患者はなにかと受け身になってしまいがちですが、写真を投稿することで、自分が誰かに勇気や希望を与えられる存在なんだと気付いてもらえたらいいなと思っています。医療者やがんによくないイメージを持っている方には、写真を通してがんの違った側面を見てもらうきっかけになればうれしいです」。

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木口マリさん:プロフィール
フリーフォトグラファー&ライター。2013年に子宮頸がんを経験。「がんフォト*がんストーリー」代表。(http://ganphotostory.wixsite.com/ganphoto
ブログ「ハッピーな療養生活のススメ」http://happyryouyoulife.blog.fc2.com/

「がんフォト*がんストーリー」さんのパネル写真20枚が会場を彩り、温かい雰囲気の中サバイバーカフェが開催された

JAPAN CANCER SURVIVORS DAY 2018

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