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7月17日 入れ墨の文化人類学

掲載日:2018年7月18日 16時11分

垣添忠生の全国縦断がんサバイバー支援ウォーク 一言ブログ 7月17日

 今日は、大沼公園駅から列車で、いかめしの駅弁で有名な森駅まで乗りました。そこからウォーク開始。気温は25度前後と比較的涼しめです。
 うれしいことがありました。
 宿泊するカルデラ濁川温泉へ向かうため、噴火湾沿いに伸びる国道5号を内陸へ折れました。交通量の少ない道をのんびり歩いていると、私を追い越した車が止まりました。クラクションを鳴らします。乗っているのは40代ぐらいの女性。

「どこまで行くの? 乗っていきませんか」
「かわいそうなおじいちゃん」と映ったのかもしれませんね。「歩くのが目標ですから」とお断りしましたが、大変うれしかった。九州から北海道まで、何万台もの車が私を追い越しましたが、初めての経験です。ドライバーと歩行者の心の交流ができたような気がしました。
 宿に着くと、はく製のヒグマが出迎えてくれました。

 昨日、今日と宿は温泉ですが、「入れ墨の入った方はお断りします」といった断り書きがありました。全国どこでもよく見かけますね。
 しかし、サッカーW杯の外国選手を持ち出すまでもなく、世界各地の人が入れ墨を入れています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのときには、オリンピックを見に来た人が各地を観光することでしょう。このままで大丈夫なのでしょうか。

 それにしても、人はどうして入れ墨をするのだろう? 入れ墨を入れるような困苦にも耐えられること=強さをアピールするため(意識的か無意識かは別として)、という説もあるそうですが、一面という気がします。アメリカ先住民のトーテムポールにも通じるものを感じます。入れ墨の文化人類学は深そうです。
 帰京したら、谷崎潤一郎の『刺青』を読み返したくなりました。

 ウォークの直前、講演でフランス・リヨンを訪ねました。その際に利用したパリのドゴール空港には、さまざまな人種の人がいました。フランスでも、東京でも、北海道でも。顔つきも、言葉や文化も違いますが、同じ人類です。サバイバーもしかり。
 人の多様性がいかに大切かを改めて思います。

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