話しかけてくれたあなたに感謝

思わず立ち止まったルミナリエ
がんと向き合わなくたっていい
いいなあ。これだよなあ。
「すでに頑張っているのだから“頑張れ”と励ますのは禁物」という意味だけではありません。「頑張る」「前を向く」「成し遂げる」などに無条件にプラスの価値観を置くことはないのではないか。サバイバーも家族も、それぞれのスタンスで、がんと向き合えばいい。いや、向き合わなくたっていい。そんなふうに思うのです。
がんと就労をめぐる話でも、職場復帰が当然の目標になれば、働くことに積極的になれない人には、かえってプレッシャーになるでしょう。一億総活躍社会、女性登用の議論などからも同じ匂いを感じます。
金子みすゞが「私と小鳥と鈴と」で「みんなちがって、みんないい。」と詠んだように、それぞれの人が歩みたい道を気兼ねなく進める。そうなれば、誰もが居心地のよい社会が実現するのではないでしょうか。ダイバーシティとか難しい言葉を使わなくても。
リレーの会場には何も調べずに行ったのですが、「頑張らないを当たり前に」は御茶ノ水の実行委員会のテーマでした。それを知って、うれしくなりました。
(日本対がん協会・中村智志)
わかりにくいけれど、上から見ると「HOPE」になる

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