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梅雨寒のなか、暖かい気持ちに包まれて ~一の宮カントリー倶楽部を訪ねて~

掲載日:2019年7月11日 11時39分

 七夕の7月7日、毎年、乳がん撲滅チャリティゴルフ大会を開催していただいている千葉県長生郡一宮町の一の宮カントリー倶楽部へ伺いました。

 JR外房線の上総一ノ宮駅から車で10分ほど。海が近いからでしょう、都内よりも風も強く、雨が斜めに降っています。

「今年はこの天気ですから、プレーされた方が少なくて……」

 川﨑陽子社長はそうおっしゃいましたが、悪天候にも関わらず54人の方がご参加くださり、心のこもったご寄付をいただきました。


元大洋のエースの心意気

 今年で14回目。表彰式の会場で、年輩の紳士が近づいてこられます。

「何十年も前かなあ。がんの疑いがあって、垣添先生に診てもらったんですよ。でも、がんではなかった」

 思わぬところで、日本対がん協会会長の垣添忠生(元国立がんセンター総長で、泌尿器科医)との接点に触れて驚きました。

 紳士は稲川誠さん、82歳。プロ野球の元大洋(現DeNA)のエースピッチャーです。旧満州の生まれで、立教大学野球部では、長嶋茂雄、杉浦忠の2級下でした。社会人の都市対抗野球でプレーしてからプロ入り。1963年には年間26勝、64年には同じく21勝と活躍されました。

 現役引退後も投手コーチ、スカウト、寮長として78歳まで球団とともに歩み、今年の4月には横浜球場で行われたDENA対広島戦で、現役時代と同じユニフォームで始球式をされました。ワンバウンドでホームベースに届いたそうです。

「『私は打倒巨人だけでした!』と言ったらスタンドの大観衆がワーッと湧いたんですよ」

 一の宮カントリー倶楽部の理事を務められている関係で、チャリティを応援してくださっています。心意気を感じます。


表彰式で掲げられた吊り看板

乳がんへの思いはひとしお

 一の宮カントリー倶楽部の副理事長で競技委員長の米村嘉耿(よしあき)さん(77)、初代さん(77)ご夫妻は、第1回から毎年、参加されています。嘉耿さんは、お母さんを58歳で乳がんで亡くしました。ご自身は3年ほど前に前立腺がんに。初代さんも今年2月に胃がんの手術を受けましたが、ゴルフができるまでに快復されたそうです(この日は天候を考慮して見学)。

「毎年、チャリティゴルフの度に母のことを思い出します。治療の進歩を聞くと、感慨深くなります」

 と嘉耿さん。乳がん撲滅への思いはひとしおです。

 一の宮カントリー倶楽部は、小児がん、盲導犬育成のチャリティゴルフも行っています。ゴルフを通じて社会貢献を、という気持ちが伝わってきます。

 私は表彰式で、ご寄付のお礼のご挨拶として、がんと共存する時代に入ってきたことや検診の大切さなどをお話しし、川﨑社長に感謝状をお渡ししました。みなさん、お食事の手を休めて、熱心に耳を傾けてくださいました。

 1人1人の思いの結晶が、がん対策に血を通わせる。7月とは思えない梅雨寒の1日でしたが、暖かい気持ちに包まれて、ゴルフ場を後にしました。(日本対がん協会・中村智志)


表彰式後、さっそくフロントに飾られていた感謝状

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