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長期休みの不安をどう解消する?

掲載日:2020年1月16日 9時49分

 がんサバイバーや家族は様々な悩みに直面しています。毎日の生活のこと、仕事のこと、家族のことなど病院の医師や看護師に相談しにくいことも少なくありません。日本対がん協会のがん相談ホットラインにはたくさんの相談が寄せられ、相談員が一人ひとりの思いを受け止めています。シリーズ「がん相談ホットラインより」で相談員の思いをお届けしています。
  

 皆さんはどのように年末年始を過ごされたでしょうか。

 治療中の患者さんやご家族、治療が始まるのを待っている方は、多くの医療機関が休みになるこの期間は、不安や焦る気持ちで一日がとても長く感じたかもしれません。

「あー!やっとつながりました。お休み中は不安で仕方がありませんでした」  新年は、こうした相談者の声からはじまることが多いものです。

 治療中は、副作用や新たな症状が出たりすると、とても不安になります。医療機関が休みですぐに連絡できないとか、受診できないという状況は、より不安を大きくさせます。

 また、年末近くにがんと診断された場合は、治療の開始は年明けになることが少なくありません。その間、がんが大きくならないか、進行してしまうのではないか、とひっ迫した様子で電話をかけてこられる方が増えます。

 患者さんとしては、一日でも早く治療をしたいと思うのは当然でしょう。 でも、比較的、進行が遅いがんだったり、急がなくても病状に大きく影響しないだろうと考えられたりする場合もあるのです。進行が速いがんだと予測される場合は、医師も早く対応していきます。

 そういうことを担当医に聞けるといいのですが、聞けなかったり、説明されていなかったりして、不安なまま年末年始を過ごされる方が多いのです。

 その一言、時間にすればほんの数十秒のことでしょう。こうした一言があるのとないのとでは、待っている間の患者さんの心の状態もだいぶ違うように思います。


 ホットラインでは、気持ちを受け止めながら、担当医が言葉にしなかった一言を補足して、少しでも不安が和らぐように努めています。それでも、不安が大きい時は、やはり担当医に遠慮せずに聞いてみることをすすめます。

 年末年始に限ったことではありませんが、長期の休みになる時や旅行に出かける時などは、何かあった時にどう行動したらいいのか、緊急連絡先などを事前に確認しておくとよいでしょう。

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