趣味を充実させることは、がんと闘える武器ですね。
一橋大学名誉教授の石弘光さん(80)の名が広まったのは、小泉内閣で政府税制調査会の会長を務めたときだろう。誰もが嫌がる増税。しかし、財政を健全化するには負担増は避けられないことを説いた。学生時代は山岳部で活躍した体力派でもある。
そんな石さんが、すい臓がんとわかったのは、2016年6月。ゼミの教え子たちとの能登旅行を楽しんでから間もないときであった。しかも、ステージ4B。元横綱千代の富士の九重親方、野球界の星野仙一さんらもこの病気で他界した。ステージ4の5年生存率は1.4%。しかし、石さんは前を向く。思い切ってスキンヘッドにして、趣味を楽しみ、仲間とランチを味わい、夫婦で旅行へ出かける。生存率などの数字には惑わされない。
腹をくくり、「がんライフ」を充実させた生き方に、垣添もグイグイ引き込まれていました。続きは動画をご覧ください。
石弘光さんは2018年8月25日にすい臓がんで死去されました。この対談は2018年1月26日に行われました。ご冥福をお祈り申し上げます。