2017年度リレー・フォー・ライフ・ジャパンサミットに参加しました~スタッフ便り~
2月24日(土)「2017年度リレー・フォー・ライフ・ジャパンサミット」が東京文具共和会館で開かれました。リレー・フォー・ライフは日本対がん協会の事業の1つです。私は日頃はがんサバイバー・クラブのウェブサイトの編集やSNSでの発信を担当していますが、この日は撮影スタッフとして参加しました。 写真を撮りながら感じたことは、「とにかく参加者の表情が明るい」ということです。私も参加者からたくさんのエネルギーをもらうことができました。 会場には、全国のリレー・フォー・ライフ・ジャパンの各実行委員会の代表など約100名が集い、活気あふれる会となりました。
オープニングでは「サバイバーズウォーク」が行われました。参加者のうちがんを経験されたことのある方(がんサバイバー)が集まり、皆で会場を1周歩くと拍手が自然と沸き起こり笑顔があふれました。 続いて行われたのは「ケアギバーズウォーク」です。ケアギバーとは、がんサバイバーの家族や遺族、支援者のことです。 家族や大切な人ががんと向き合うとき、その人を思いやることは、ときに自分の痛みや苦しみよりも辛いものです。ケアギバーが会場を歩きはじめると、サバイバーが寄り添い、ハイタッチで讃える様子がとても印象的でした。
実行委員の方々の温かいまなざしを感じました


ルミナリエに願いを込めて
等間隔で並んでいるのはルミナリエバッグです。
「がんをあっという間に退治できる時代が来ることを願って」
「大変なこともあるけど続けっぺし」
その一つ一つには、今がんと向き合っている人へのメッセージや、支えてくれている仲間への感謝が記されていました。1日を通して、ルミナリエバッグに囲まれた会場で議論を交わすという光景に、リレー・フォー・ライフらしさを感じました。
また会の終わりには、ルミナリエバッグの1つ1つにライトを入れ、会場の蛍光灯をすべて消して、1分間の黙とうを行ないました。リレー・フォー・ライフの3つのテーマの1つに「しのぶ=Remember」という言葉があることをふと思いました。
残りの2つのテーマは「祝う=Celebrate」と「立ち向かう=Fight Back」です。
サバイバーであってもケアギバーであっても、がんとともに生きる人たちにとって、命と向き合うとき、この3つのテーマはとても自然に受け入れられるテーマだなと思いました。
(文:大石しおり)
リレー・フォー・ライフとは?
リレー・フォー・ライフは、1年を通じて取り組むチャリティ活動です。がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧を目指します。1年間の活動の締めくくりとして、2日間のリレーイベントを開催します。会場ではチームの仲間とタスキをつなぎ、夜通し歩きます。
リレー・フォー・ライフについて詳しくはこちらをご覧ください。

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