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セカンドオピニオンの本当の役割

掲載日:2018年7月17日 16時37分

 がんサバイバーや家族は様々な悩みに直面しています。毎日の生活のこと、仕事のこと、家族のことなど病院の医師や看護師に相談しにくいことも少なくありません。日本対がん協会では2006年より「がん相談ホットライン」を始めました。たくさんの相談が寄せられ、相談員が一人ひとりの思いを受け止めています。新シリーズ「ホットライン便り」でお届けいたします。


セカンドオピニオンの本当の役割

 「セカンドオピニオン」という言葉はよく耳にするようになりましたし、これまでもお話ししてきました。
 今回はもう一度、その意味を考えてみたいと思います。
 といいますのは、日々の相談のなかで、まだまだセカンドオピニオンについて誤解が多く、本当に理解しているのだろうかと感じることがあるからです。

 セカンドオピニオンは、治療法や方針を決める時に、「第二の意見」として担当医とは別の医療機関の医師に意見を聞くことをいいます。
 まず最初に、担当医から病状や提示された治療法についてよく話を聞くことが大切なのは言うまでもありません。十分な理解がないままセカンドオピニオンをしても、かえって混乱してしまうこともあるためです。ただ、担当医からの説明を十分に聞いても、その治療法が本当に最善なのか、別の治療法があるのではないか、と感じたり、どうも納得がいかないと思うこともあるでしょう。

 そんな時に、別の医師の意見を聞く―つまり「自分が納得した最善の治療を選択するための助け」がセカンドオピニオンなのです。転院とか、セカンドオピニオンを求めにいったその病院で検査や治療をしてもらうことではないのです。

 相談のなかには「担当医と相性が悪いため、転院できると思ってセカンドオピニオンを受けに行ったのに転院できなかった」と落胆し、治療に前向きになれなくなったというケースもあります。セカンドオピニオンへの誤解からがんに立ち向かう気力が萎えたというのです。
 これではいくら最善の治療法が示されていても、最善の結果を期待するのが難しくなりかねません。
 
 セカンドオピニオンを聞いたら担当医に報告し、再度今後のことを話し合う―これが本来のセカンドオピニオンの流れです。
 担当医への遠慮や関係が悪くなることを心配して、内緒で、と考える方は多いのですが、セカンドオピニオンには担当医からの紹介状(診療情報提供書)や検査データなどが必要になりますから「内緒で」というわけにはいきません。
 セカンドオピニオンを説明する医師はその資料をもとに話をします。それがなければ具体的な意見を聞くことができなかったり、セカンドオピニオン自体受けられなかったりする場合もあります。担当医とはその後も相談しながら治療法や方針を考えていきますので、正直に希望を伝え、資料を用意してもらいましょう。

 もちろん、セカンドオピニオンは「受けなければならないもの」ではありません。担当医の提示する治療法に納得していればそれで十分という場合もあるでしょう。
 いずれにしても、欠かせないのは担当医との信頼関係なのです。

 余談ですが、自分がしてほしい治療法や自分にとって都合のいい意見を言ってくれる医師に出会うまで何ヵ所も医療機関を受診する方がいますが、これは「ドクターショッピング」です。自分にとって最善の治療法とは限らないこともあります。最終的にどのような選択をするかは自分で決めることになりますが、自分の考えや希望する治療法ではない方針が提示された場合でも、ひとまず話を聞いてみましょう。そのうえでよく考えることが大切です。

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