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性交渉の悩みは堂々と聞きましょう

掲載日:2019年5月15日 10時24分

 がんサバイバーや家族は様々な悩みに直面しています。毎日の生活のこと、仕事のこと、家族のことなど病院の医師や看護師に相談しにくいことも少なくありません。日本対がん協会では2006年より「がん相談ホットライン」を始めました。たくさんの相談が寄せられ、相談員が一人ひとりの思いを受け止めています。シリーズ「ホットライン便り」でお届けいたします。

         

 ためらいがちに「えーと……セックスしても大丈夫ですか? こんなこと先生に聞けなくて……」。
 匿名で顔も見えない電話相談であっても、言いにくそうに相談される人がほとんどです。
 前立腺がんや子宮がんのように治療が性機能に影響する患者さんからだけではありません。


「セックスでがんがうつることはありませんか?」
「がんがひどくなることはないですか?」
「抗がん剤治療中でもしてもいいですか?」

 がんの種類や性別に関係なく、若い世代から60代、70代と幅広い世代の患者さんやそのパートナーから相談が寄せられます。誰もが悩んでいるのです。

 私たち相談員は、がん自体が性交渉では感染しないことを伝えたり、パートナーとのコミュニケーションの取り方について話をしたりすることもあります。可能な範囲で情報をお伝えしますが、治療中や治療後の場合は、一人ひとり治療の内容や病状に違いがありますから、担当医に確認するように話しています。

 医療者に切り出す時のポイントは、恥ずかしがらずに堂々と聞くことです。
 医療者は恥ずかしい質問だとは思っていませんから、「そんなことを気にして」と軽蔑される心配はありません。「思い切って聞いたら、淡々と答えてくれた」という人もいます。


 それでも抵抗があるという場合は、同性とか同世代とか聞きやすそうな医療者の顔を思い浮かべてください。私たち相談員も、誰に、どういう言い方をすれば聞きやすいかを一緒に考えるようにしています。

 治療によって機能障害がおこったり、性欲が減退したり、不安などで気持ちが向かない場合もありますから、お互いの気持ちや身体の変化に気を遣うことも大切なことです。

 性生活の問題でパートナーとの関係がうまくいかなくなったり、自ら関係を解消することを考えたりする人もいます。性についてオープンに語ることに抵抗がある日本では、あまり表面に出てきません。しかし、軽視できない問題の一つなのです。



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