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新しいものを発見!~第27回日本乳癌学会学術総会にて~

掲載日:2019年7月26日 17時00分

 2019年7月11日(木)~7月13日(土)、新宿で開催された「第27回日本乳癌学会学術総会」に行ってきました。

 たくさんの色の人工乳房(乳首)、林檎を用いた針生検の実演のほか、男性乳がんの啓発バッジ、帝王切開の傷痕予防テープなど新しいスグレモノにたくさん出会えました。

 

日本対がん協会もブース出展

 今回のテーマは、「乳がん患者の心と身体のケア ~乳がんゲノム医療と支持医療~」。

 日本対がん協会も支援団体としてブース出展させていただき、乳がんの啓発活動(ほほえみ基金ピンクリボンフェスティバル)や、リレー・フォー・ライフの活動を紹介しました。

日本対がん協会ブース

 会場には、さまざまな患者会、支援団体が出展しています。各団体が独自で作成しているピンクリボンバッジなどの乳がんの啓発グッズ、ピンクを基調とした可愛らしいディスプレイで賑わっていました。

 乳がんといえば、「女性のがん」という印象が強いですが、男性も乳がんになります。ただその数、乳がん患者さんの1%にも及ばないそうです。認知度が低く、同じ体験者に会う機会もほとんどないため、孤立を感じている方も多いと思います。
 そのような男性の乳がん患者さんやご家族のスモールミーティングを開催されている認定NPO法人キャンサーネットジャパンさんから、男性乳がんの啓発バッジが新登場です!


男性乳がんの啓発バッジ。かわいらしいですね!

 

乳がんならではの企業ブース

 企業ブースでは、たくさんの展示がありました。乳がんの検査で使用されるエコー、マンモグラフィーの検査機器、針生検や乳房再建の器具、術後の体に優しい下着、リンパ浮腫対策用の弾性ストッキング、放射線治療の方向け保湿剤、薬物療法で使用される点滴マシーン、ウィッグ、人工乳房等々です。

 多くのがん関連の学会の中でも、乳癌学会が一番展示の種類が多いのではないかと私は思います。患者さんの多くが女性で、長く付き合えるがんだからこそだと思います。さまざまな立場の人が、乳がん患者さんのサポートを日々考え、よりよいものを提供しようとしてくださっていて、うれしいですね。

 


人工乳房の乳首の色もこんなにたくさん!!


見るだけで痛みを思い出す針生検!

 

帝王切開の傷痕のみみず腫れ予防テープを乳がんにも

 今回初出展という企業のブースに寄りました。
 扱っているのは、乳がんの傷痕が肥満性瘢痕(みみず腫れ)・ケロイドにならないように貼るテープ(ジェルシート)。3年前から産婦人科で、帝王切開の患者さんの傷痕がみみず腫れ・ケロイドにならないように使用されているそうです。
 同じように傷痕で悩む方を減らしたいという想いから、乳がんの患者さん向けのテープとして、使っていただけないかと医療機関に働きかけ始めています。


肥満性瘢痕(みみず腫れ)・ケロイド予防テープ(ジェルシート)


帝王切開の患者さん向けパンフレット

 私は、帝王切開も左乳房全摘出術も両方経験があります。20年以上前に帝2人の子どもを帝王切開で産みましたが、今もおへその下から恥骨まで縦に15㎝ほど、みみず腫れというより「きしめん」くらいの幅の傷痕があります。
 乳房の傷は17年前のもの。乳がんの傷は帝王切開の傷に比べとてもきれいですが、どこからどこまで切ったのかは分かります。
 どんなにきれいに手術をしてもらっても、体質によっては、みみず腫れになってしまうと聞きます。帝王切開の傷は場所的にも特になりやすいそうです。みみず腫れやケロイドを防ぐためには、手術後の6か月間のケアが大事だそうです。出産とがんという領域を越えたケアは感動的ですね!今回のように、既存のもので利用できそうな良いものは、気を付けて見てみたら他にもたくさんありそうな気がします。


日本対がん協会ブースにて。写真右:濱島。

 ところで、6月8日、「人工乳房で血液がん、国内で初報告 手術は17年前」、7月25日、「人工乳房でリンパ腫、33人死亡 メーカーが販売停止」というニュースが報道されました。国内1例目の方は、17年前に人工乳房の再建手術をされたそうです。私とほぼ同じ時期に同じ治療を受けられていたかと思うと、他人事ではないのでした。

(濱島明美・日本対がん協会)

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