こんにちは。クリコです。
年明けにデパ地下を巡っていたら、もうバレンタインデー商戦が始まっていました。おしゃれなポップで飾られ、呼び込みの声が飛び交うスイーツ売り場。お正月気分がやっと抜けたばかりで、早くも次のお祭りかと慌ただしい気がしないでもありません。
ハロウィンやクリスマス、バレンタインデーなど、外国の風習や行事をすんなり受け入れてしまう日本人の柔軟さ(?)や本来の意味とは違った形にアレンジしてしまう商業戦略には、今更ながら驚かされます。
正月、節分、ひな祭り、端午の節供、七夕など、日本の伝統行事をなによりも大切にしていきたい。そう思う一方で、クリスマスツリーを飾りパーティを開いたり、美味しいと評判のチョコを主人にプレゼントしたり、私も気軽に楽しんできました。
日本のバレンタインデー・イベントはいつから?
昭和40年代の終わり、私が中学生だった頃にはバレンタインデーのイベントはすでに広まっていたように思います。ブームの火付け役は洋菓子店「モロゾフ」の創業者・葛野友太郎氏で、昭和11年に「バレンタインにチョコレートを贈ろう」と提唱したのが始まりなのだとか。この斬新な企画が当たって、現在に至るわけですね。
ちなみに、本家の欧米では日本のように女性から男性へチョコレートを贈る風習はなく、男女を問わず家族や友人、恋人など大切な人にカードや花束を贈って感謝の気持ちを伝えます。 まだ少女だった頃、不二家のナッツ入りハートチョコを渡した放課後の薄暗い廊下を思い出しました。
カカオはメキシコからスペインに運ばれ世界へ
世界中の人々を魅了するチョコレートとは、どのようにして生まれたのでしょうか。 チョコレートの原材料カカオは紀元前15世紀のメキシコで栽培が始まったというのが定説のようです。はじめは、神への捧げ物や貨幣として使われ、その後すりつぶしたカカオ豆を香辛料で香りづけしトウモロコシ粉を加え水などで溶かした飲み物が生まれます。 16世紀初頭にスペインに伝わり、はちみつ入りのチョコレートドリンクが上流階級に広まり、17世紀にはロンドンの上流階級から庶民へとチョコレートドリンクが普及していきます。19世紀にオランダ人科学者がカカオからカカオパウダー(脂肪分)を抽出し、イギリス人がそれに砂糖を混ぜ”食べるチョコレート”が誕生します。 カカオ豆の種が世界中で愛されるチョコレートになるまでの気が遠くなるような長い長い歴史にロマンを感じますね。
日本にチョコが登場したのはいつ?
日本で初めてチョコレートを製造・販売したのは1878年(明治11年)凮月堂から暖簾分けした両国の「米津風月堂」と言われていますが、その後、1918年大正7年に森永製菓がカカオ豆から一貫生産したことで、チョコレートが一般に普及し始めます。明治製菓の追随で生産量が一気に増え、日本人に馴染み深い菓子となっていきます。 カカオに含まれるアミノ酸の一種、トリプトファンは幸せホルモンのセロトニンの分泌を活発にするのだとか。確かに、チョコレートを食べると緊張が解けてほっとしますよね。 味だけでなく、見た目も美しく進化し続けるチョコレート。いまや、蛇口からチョコレートドリンクが出てくるサービスやアトラクションがあるというから驚きです。
というわけで、バレンタインデーに手作りティラミスを贈るのはどうでしょう。 ティラミスはイタリアのお菓子。ティラ(Tira)は引っ張る、ミ(Mi)は私、ス(Su)は上に、という意味で「Tirami su!」 。つまり、私を元気づけて(引っ張り上げて)とい意味が込められています。大切な人同士で贈り合うのにぴったりですよね。 市販のカステラを使って簡単に作れるレシピをご紹介します。告白する人もそうでない人も、ぜひ作ってみてください。
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カステラでしっとりティラミス
【材料 200ccカップ2個分】
材料名 | 分量 | 1 | 【クリーム】 |
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卵黄 | 1個 | |
マスカルポーネチーズ | 40g | |
生クリーム | 80cc | |
砂糖 | 10g | 2 | 市販のカステラ | 100g | 3 | 【コーヒーシロップ】 |
インスタントコーヒー粉末 | 大さじ2 | |
熱湯 | 60cc | |
砂糖 | 小さじ1〜2 | |
ラム酒またはブランデー | 小さじ1 | 4 | ココアパウダー | 適量 |
【作り方】