新着情報

クリコ流ふわふわ介護ごはん
第29回 春うらら♪ 花見膳でおうち花見はいかがでしょう

掲載日:2024年4月1日 9時37分

 こんにちは。クリコです。

 二十四節気の清明と穀雨にあたる4月は、恵の雨をいただき田畑が潤い、生きるものすべてが生き生きと動きはじめます。入学式や入社式など新生活のスタートにふさわしい季節ですね。

 さくら さくら
 やよいの空は 見わたす限り
 かすみか雲か 匂いぞ出ずる
 いざやいざや 見にゆかん

 日本人なら誰もが知る「さくら さくら」は、江戸時代に作られた琴の練習曲で作者は不明ということです。高校生の頃、ほんの少し習ったお琴の最初の課題曲がこの曲でしたが、作られた時代や由来については何も知りませんでした。

 やよいの空は旧暦の3月。霞と雲がかかった空を見渡していると、どこからか(桜の)いい香りがただよってくる。「さあさあ見に行きましょう」と誘う人の心浮き立つ様子が目に浮かぶようです。

花見と言えば梅だった!?


 舞い散る様の儚さ、新緑の生命力、朱色に染まる艶やかさと様々な姿で楽しませてくれる桜。落葉で露わになった枝と幹もまた、静かな風格をたたえています。

 そぞろ歩きしながら眺めたり、木の下で宴会に興じたりと思い思いに楽しむ花見の行事。その歴史は古く、平安時代の貴族が桜を愛でたことから始まったと言われています。 儀式や行事に桜が使われるるようになったのち、庶民が行楽として花見をするのは江戸時代に入ってからのこと。

 桜の以前には、花見と言えば中国からもたらされた梅や桃だったそうです。梅の名所「熱海梅園」の起隆のある広い敷地には、約470本の紅白梅が植栽されています。静けさの中咲く姿には楚々とした美しさがあり、桃源郷を彷彿とさせる情景です。

 いにしえの貴族は香をたきつけた文(ふみ)を季節の花や木に結びつけて送ったのだとか。梅の木に結び文…なんとも雅な光景です。

花見客の往来が地固めに


 さて、桜の代名詞といえば染井吉野。苗木の生産地染井村(今の豊島区駒込)が名前の由来で、その名所のひとつが隅田川沿いの「墨堤の桜」ですね。4代将軍徳川家綱の命で桜が植えられ、のちに代将軍吉宗の治世に100本を植え足したというのは有名な逸話です。並木は1キロにも及び、江戸時代から多くの人が訪れる桜の名所となりました。

 この植え付けの目的は庶民のための行楽地造りと、もう一つは大勢の花見客の往来で堤の地固めを図ったとも言われています。庶民の憂さ晴らしと地盤強化の一挙両得とは、なかなかの名案です。

 浮世絵師・歌川豊国の「雪月花の内花曇」には、屋形船に乗り込もうとする女性たちと墨堤に咲く花曇りの桜が描かれています。いそいそとはしゃぐ様子は今も昔も変わりありません。

 3月27日発表のウェザーニュースの桜開花予想によれば、染井吉野は3月23日に高知からスタートしました。ついで、西日本と東日本の多くで開花を迎え、4月上旬には北陸や東北で咲き始め、4月下旬に北海道に桜前線が上陸すると予想しています。

花見膳でお家花見はいかがでしょう


 桜の名所巡りも盛り上がりますが、切り花を眺めながらお家で花見の膳を囲むのもいいものです。
 今回ご紹介するレシピ「ミツバと鶏のフラン(洋風茶碗蒸し)」は、ミツバの香りがふわっと広がる色よし香りよしの逸品です。
 以前にご紹介した第4回「お粥で手鞠ずし」第6回「菜の花のすり流し」第9回「ほたてすり身のソテー・フレッシュトマトソース」第18回「魚とアボカドのタルタル仕立て」などと取り合わせて華やかな花見膳にしてみてはいかがでしょうか。
 うららかな春の宴をご家族皆様でお楽しみください。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


 「ミツバと鶏の洋風茶碗蒸し・味噌チーズソース」

【材料 プリン型3〜4個分】

材料名 分量
1 50g
2 生クリーム 50g
3 牛乳 50g
4 ミツバ(下茹で済み) 50g
5 サラダチキン(市販品) 30g
6 鶏ガラスープの素 小さじ1
7 無縁バター 適量
8 柚子皮 適宜
9 【ソース】
クリームチーズ 18g
西京味噌 6g
牛乳 8g
10 【飾り】
適量
紅生姜(市販品)の汁 適量
ミツバの葉 少量

【作り方】

  1. 下ごしらえをする。
    サラダチキンは細かく刻む。ミツバはさっと塩茹でし冷水に取り、粗く刻む。 厚さ2〜3mmに切った蕪1枚を柔らかく茹でて型抜きし、紅生姜の汁に浸け色を含ませる。クリームチーズは室温に戻す。
  2. サラダチキン、ミツバ、卵、生クリーム、牛乳、鶏がらスープの素をミキサーにかける。
  3. プリン型の内側に無塩バターを薄く塗り、2を八分目まで注ぐ。
  4. 蒸気が上がった蒸し器に間隔をあけて並べ、蒸し器と蓋の間に菜箸2本をわたし隙間を作る。強火で3分、中火で15〜20分加熱する。火を止めて蒸し器の蓋をして3分蒸らし、熱いうちに型から外し皿に盛る。
  5. クリームチーズ、味噌、牛乳をよく混ぜ、茶こしでこしてなめらかなソースを作る。
  6. 4に5のソースをかけ、すりおろした柚子皮を散らす。1の蕪、ミツバの葉を添える。
クリコ 料理研究家・介護食アドバイザー 本名は保森千枝(やすもりちえ) 自身の介護経験から、加熱しても固くならない手作りの肉・魚介素材を考案。柔らかく、見た目に食欲のわく肉・魚介料理のレシピを多数開発。野菜ピュレを活用した野菜料理は、主食からデザートまでレパートリも豊富。 食べる人だけでなく作る人も一緒に楽しめる、そんな家庭の食卓作りをモットーとしている。 【Webサイト】 「やわらかい・飲み込み安い クリコ流ふわふわ希望ごはん」 https://curiko-kaigo-gohan.com/ 【主な著書】 「希望のごはん」(日経 BP社) 「噛む力が弱った人のおいしい長生きごはん」(講談社)
ぜひメールマガジンにご登録ください。
ぜひメールマガジンに
ご登録ください。
治りたい
治りたい
治りたい
治りたい
治りたい