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町の中の小さな安息所 ~金沢市・元ちゃんハウスを訪れて~

掲載日:2017年9月29日 11時58分

 2017年度のがん征圧全国大会は、9月8日に私の生まれ故郷の石川県金沢市で盛大に開催されました。
大会後に、がん患者が気軽に訪問し、心のよりどころとなっている「元ちゃんハウス」(NPO法人「がんとむきあう会」が運営)を訪問しました。

 大腸がんの医師であり、自らも胃がんになった故西村元一先生(今年5月に他界)の奥様で理事長の西村詠子さんにお会いし、看護師という職業柄包み込むようなあたたかいお出迎えをいただきました。
1階はコミニュティルーム、3階はサロンルームがあり、4階にはセミナールームも揃え、それぞれ気軽に立ち寄れる開放的な雰囲気がありました。

建物内のあちこちに西村元一先生の写真が飾ってある。

孤独感、治療などを気軽に相談できる

 私の中では、石川県の方々はがんに罹患した時に、あまり他人には病気のことを言わない方が多く閉鎖的だ、という想いがあります。
しかし、元ちゃんハウスはそんなことを気にせず気軽に立ち寄り、がんになったことでの疎外感や孤独感や治療のことなどを相談できる場所として、開放されています。
がん経験者や家族、医療や介護、福祉、行政や教育等さまざまな職種の方々が、スタッフとして、仲間になって協働されています。
 
副理事長の綿谷修一先生にご説明いただきました。
1階は、まずは入っていただき、どんな相談でも話していい場所そして地域とつながる場所です。
3階は、いくつかテーブルを用意してがんを告知されてすぐの人、治療をつづけている人、寛解した人などが分かれてお話しできるように配慮されていて、あなたがあなたでいられる場所です。
4階は、セミナーや体操教室やがんから生き延びた人たちが今度は恩返しをできる、新しいつながりが生まれる場所になっていました。

3階のサロン。木のあたたかい感じが生かされている。

患者のためのメニューを一緒に作る

 元ちゃんハウスでは、特に食事を大切にされていました。味覚障害や食欲不信になりがちな患者のためのメニューを一緒に作り、そして食事をすることでいろいろな悩みを話せる場にもなっていました。

 がんと向き合うことは命との向きあいだと思います。
町の中の小さな安息所で自分のがんと向き合い、誰かに話すことで背負っている荷物を軽くしてみてはいかがでしょうか。
そのような温かさを感じさせてくれた金沢の旅でした。(文:堀均)

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