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四国がんセンターの「暖だん」で「我が家」を感じる ~スタッフ便り~

掲載日:2019年3月28日 9時53分

 日本対がん協会は、毎年9月に「がん征圧全国大会」を開いています。今年の会場は愛媛県松山市。3月末に打ち合わせや会場の視察などで現地を訪れました。


四国がんセンター。右の低い建物が「暖だん」

 それに合わせて、ぜひとも伺いたかったのが、松山市の四国がんセンター。というのも、昨年2月、「全国縦断 がんサバイバー支援ウォーク」で訪問させていただいた弊協会会長の垣添忠生が「患者第一主義が鮮明だ」と感嘆していたからです。



 その中核が、患者・家族総合支援センター「暖だん」(「だんだん」は愛媛、島根、鳥取などの方言で「ありがとう」)です。2013年にオープンし、名称は公募で決めました。


 3月26日の朝、松山市の中心部からオレンジ色の車体の伊予鉄道に乗って、のんびりと約20分。梅本(うめのもと)という駅から田園風景を歩くと、田んぼの向こうに四国がんセンターが見えてきました。


●マッサージチェアでくつろぎ、キッズコーナーで遊ぶ


 暖だんは、門を入ってすぐのところに、別棟として立っています。相談支援センターは全国のがん診療連携拠点病院に設置されていますが、ふつうは病院本体の建物の一角にあります。キャラクターのだんだんちゃんが迎えてくれ、さまざまなサロンやイベントも展開しています。



 谷水正人院長は現場のニーズと「国の定めた要件を満たしただけです」とさらりと語りますが、わざわざ駐車場をつぶして独立した建物を造ったところに、患者支援への不退転の決意を感じました。



 ほぼ1日お邪魔しました。自由にくつろげる「憩いのひろば」では、年輩の男性がぶらりと訪れてマッサージチェアでリラックスしていました。キッズコーナーでは、おばあちゃんと一緒にお母さんの診察について来た兄妹が、楽しそうに遊んでいました。



「憩いのひろば」では午後に外見ケアのセミナーも開かれて、患者さんたちがウィッグを選ぶコツなどに耳を澄ませていました。新聞や本を読むために来られる方もいるそうです。壁には地元の砥部(とべ)焼のアート作品なども飾ってあります。


 病院の敷地内ですが、ここだけは我が家。そんな印象を持ちました。


 詳しいレポートを後日、お届けします。


セミナー「外見変化への対処法」の1コマ。館内放送を聞いて参加した人もいた

 (文・写真:日本対がん協会 中村智志)

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