リリー・オンコロジー・オン・キャンバス

いのちの花

著作者:藤原 しず子 さん
出展:日本イーライリリー株式会社

いのちの花

私が乳ガンと診断されたのは、今から五年前の五月、その年の一月に、大切な友人を肺ガンで亡くし、深い傷も癒えずにいた時でした。恐怖と不安の最中での手術、胸の痛みに耐えながらのホルモン療法も終わり、ホッとしている矢先の再発に愕然。泣いている間もなく手術と放射線療法の辛い日々。そんな最中での骨転移。毎月の痛い注射と毎日服用する抗ガン剤の治療。容赦なく牙を向けるガンという病気は、私の体力と気力を奪い取っていきます。

入院中でも画材を持ち込んで好きな絵を描いていました。きっと描く事で気持を保ち続けていたのだと思います。長い入院生活で得る事も多いと実感しています。人との交流を通して自分らしくいられる事に喜びを感じていました。マイナスの部分を見ることよりプラスの事に目を向ける事も大事な心の支えになりました。心で感じようとすれば新しい発見が必ず見つかりました。

絵を描く事のなかにも不思議を発見したり驚きがあったり。今回のいのちの花の絵にも、そんな曲線の持つ不思議な世界観と、誰もが無意識のどこかに、いのちの花を秘めていて時間に縛られる事なく、何かに見守られているような非日常の偉大なる何かと交流しているのではないかと思ってみたりします。
曲線のやわらかさに、そっと手を伸ばして、すーっとその中へ入ってゆけるような感じがしたりするのです。

描く事でエネルギーを頂き、力が湧いてくる気がします。

いのちの花には不思議が隠れている。

限られた時の中で、それぞれのいのちの花を咲かせる事ができると、深く強く信じていたいのです。私のいのちの花を抱きしめて。

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この各作品はリリー・オンコロジー・オン・キャンバスの作品・エッセイです。

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