作品は、長野県諏訪湖畔から夜明け前の風景である。十六夜(いざよい)の月とそれに負けんばかりの星空が印象的でした。そして夜明けを迎え、正面の富士山のシルエットを美しく捉えることができました。
私は、約3年前に膵臓癌と診断されました。体の異変もなかったので、突然言われたその言葉に、耳を疑う程でした。あまりにも突然の言葉で気持ちが真っ暗になりました。
幸いなことに早期に発見できたので、手術ができましたが、進行性でしかない膵臓癌であるため、再発、転移もとても心配でした。そんな闇夜の世界でありましたが、自分の人生を振り返る時間ができ、自分をリセットできチャンスをもらった!と考えるようになりました。
闇夜の中でも周りをよく見ると美しく救われるものがたくさんあるのだ!
不安があるが、前向きにしていると必ずいいことがある!
そんな気持ちの転換があったので、闇から明への瞬間という写真を撮って見たいと思うようになりました。
天気の良い夜、雲や霧も無い日を狙いました。上手くすると富士山も期待できるかもと思いながらカメラのセッティングをしました。夜明け近くになってくると雲が発生することも多々あるため、ドキドキしながらの撮影でした。夜明け前、薄っすら明るくなりかけてくると富士山のシルエットが見えてきました!茜色にも染まり始め、とても幻想的で美しい時を捉えることができました。
闇夜の世界から明の世界へ!移り変わる時こそ、賛美される時である。
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この各作品はリリー・オンコロジー・オン・キャンバスの作品・エッセイです。